人気ブログランキング | 話題のタグを見る
バグダッド・カフェ
バグダッド・カフェを見にみなみ会館へ。

ニュー・ディレクターズ・カット版の上映とのことだったが、
前に見たのが何年も前のことなので、ストーリーもあんまり覚えてないのに
オリジナル版がどんなだったかなんて覚えているはずはない。
覚えていたのは、なんかじゃりじゃりした暑い雰囲気。
あーゆーちょっとけだるい感じの店って、結構好き。

今回久々に見てみたら、ほんっとに全然覚えてなかった。
だからすごく新鮮に見ることができた(から良しとしよう)。

ドイツからの旅行中、夫と喧嘩をして一人砂漠をさまようジャスミン。
たどりついたのはバグダッド・カフェという、カフェ&モーテル&ガソリン屋さん。
こんなとこにやってくるなんて、と女主人ブレンダはジャスミンを変人扱い。
一見殺伐としてる雰囲気むんむんではあるが、実はぬくぬく暖まる映画だ。


人と人との間にあるわだかまりや初対面の時に感じるぎこちなさ、
が溶けて混ざり合っていく。
壁がなくなっていく、あの感じ。
大事なものをみつけた、あの感じ。

雨に濡れた窓ガラスの水滴が、大きくなりながら周りの水滴と交っていく瞬間。


「仲が良すぎるのよ」と言ってモーテルを出て行ったタトゥー屋の女の気持ちは痛いほどわかる。
でも、私はこれから、その場所に残っていきたい。


見直して良かった。
映画館に行く価値大いにある映画だ。

見終わった後は、無性にじゃりじゃりしたコーヒーが飲みたくなった。
by esoraly | 2009-12-23 14:40 | 映画
<< 動→静→ 忘年会 >>